タイピングの検定ガイド|何文字で何級? 級別の基準を公式要項から

「タイピングの検定は、何文字打てれば何級なのか」。この記事では公式に公表されている級ごとの基準をそのまま載せます。
先に全体像を書きます。タイピングに関わる検定は、大きく2つに分かれます。
- 入力の速さと正確さを測るもの — 級ごとに「10分間で何文字」という基準が公開されている
- 事務スキル全体を測るもの — 文書作成やデータ活用が中心で、入力速度そのものは測らない
「打つ速さを証明したい」のか「仕事で使えることを示したい」のかで選ぶものが変わります。
入力速度を測る検定の級別基準
日本情報処理検定協会が実施している2つの検定は、どちらも10分間で測ります。
文章入力スピード認定試験
入力速度に特化した認定です。
| 段・級 | 10分間の必要文字数 |
|---|---|
| 特段 | 2,000文字以上 |
| 初段 | 1,500文字以上 |
| 1級 | 1,000文字以上 |
| 準1級 | 800文字以上 |
| 2級 | 600文字以上 |
| 準2級 | 450文字以上 |
| 3級 | 350文字以上 |
| 4級 | 250文字以上 |
| 5級 | 100文字以上 |
| 6級 | 50文字以上 |
採点は「純字数=総字数−ミス数」で、1ミスにつき1文字減です。
日本語ワープロ検定試験
速度部門に加えて、文書作成部門があります。
| 級 | 速度部門(10分間) | 1ミスの減点 |
|---|---|---|
| 初段 | 800文字以上 | 5文字減 |
| 1級 | 700文字以上 | 5文字減 |
| 準1級 | 600文字以上 | 5文字減 |
| 2級 | 500文字以上 | 3文字減 |
| 準2級 | 400文字以上 | 3文字減 |
| 3級 | 300文字以上 | 1文字減 |
| 4級 | 200文字以上 | 1文字減 |
文書作成部門は全級共通で20分・80点以上が合格ラインです(1ミス2点減)。初段はこれに加えて「文書作成Ⅱ」があります。
同じ協会なのに、初段の基準が倍近く違う
上の2つを並べると気づきます。初段の基準が800文字と1,500文字で、倍近い開きがあります。
日本語ワープロ検定は文書作成の技能もあわせて問うため、速度部門の基準がその分ゆるやかに設定されています。文章入力スピード認定試験は速度だけを見るので、同じ級名でも要求される速さが違います。
「何級を持っているか」を比べるときは、どちらの検定かまで見る必要があります。
上の級ほど、1ミスが重い
日本語ワープロ検定の減点を見てください。
- 4級・3級 … 1ミスにつき1文字減
- 準2級・2級 … 3文字減
- 準1級以上 … 5文字減
級が上がるほどミスの代償が大きくなります。準1級を狙う場面では、速く打って3回ミスするより、少し遅くてもノーミスのほうが純字数は伸びます。
検定対策で最初に取り組むべきは、速度ではなく正確さです。
事務スキル全体を測る検定
日商PC検定
日本商工会議所が主催する、実務寄りの検定です。分野は3つに分かれています。
- 文書作成(Word)
- データ活用(Excel)
- プレゼン資料作成(PowerPoint)
級は1級・2級・3級・ベーシックの4段階です。
公式ページに入力速度に関する基準の記載はありません。タイピングの速さを証明する検定ではなく、業務でソフトを使えることを示す検定です。
(出典:日商PC|商工会議所の検定試験)
P検(ICTプロフィシエンシー検定)
ICTプロフィシエンシー検定協会が実施しています。試験内容は改定されることがあるため、受験を検討する際は公式サイトで最新の要項を確認してください。
大会という選択肢
毎日パソコン入力コンクールは、検定ではなく入力の速さと正確さを競う大会です。毎日新聞社と一般社団法人日本パソコン能力検定委員会が主催しています。
成績に応じた認定があり、練習の目標を作るのに向いています。競技時間や認定の基準は公式サイトで確認してください。
(出典:毎日パソコン入力コンクール)
タイピングサイトの WPM から級は計算できない
カケルを含むタイピングサイトが表示する WPM は打鍵数です。一方、検定が数えるのは変換後の文字数です。
漢字1文字を出すには、読みのかなを打ってから変換操作が必要です。「桜」の1文字に対して sakura と6打鍵、さらに変換のキーを打ちます。つまり1文字あたりの打鍵数は、課題文に含まれる漢字の割合で変わります。
一律の換算式は作れません。自分の級を知りたい場合は、過去問や模擬問題を10分間で実際に打つのが確実です。
WPM そのものの読み方はタイピング速度の目安にまとめています。
どれを選ぶか
| 目的 | 向いているもの |
|---|---|
| 打つ速さだけを証明したい | 文章入力スピード認定試験 |
| 速さと文書作成の両方を示したい | 日本語ワープロ検定 |
| 仕事で使えることを示したい | 日商PC検定 |
| 目標を持って練習したい | 毎日パソコン入力コンクール |
いずれを選んでも、手元を見ずに正確に打てる土台が先に必要です。基礎の固め方はタッチタイピング完全ガイドにまとめています。
よくある質問
Q. 何文字打てれば1級ですか?
A. 検定によって違います。文章入力スピード認定試験は10分間で1,000文字以上、日本語ワープロ検定の速度部門は10分間で700文字以上です。
Q. 履歴書に書けますか?
A. 合格すれば書けます。何級から効果的かは職種によって変わるため、受ける検定の公式情報を確認してください。
Q. 受験料や日程は?
A. 検定ごとに異なり、改定されることもあります。上のリンクから各検定の公式サイトで最新の要項を確認してください。
まとめ
- 入力速度を測る検定は基準が公開されている。10分間で何文字が物差し
- 文章入力スピード認定試験は10分1,000文字で1級、2,000文字で特段
- 日本語ワープロ検定は10分700文字で1級。文書作成部門とあわせて評価する
- 同じ協会でも初段の基準は800文字と1,500文字で倍近く違う
- 上の級ほど1ミスが重い(準1級以上は1ミス5文字減)。速さより正確さが先
- タイピングサイトの WPM から級は計算できない。漢字変換の打鍵が入るため

